失敗に学ぶ@ エプコの場合-前編-      失敗に学ぶ@ エプコの場合-後編-

 株に限らず失敗から学ぶことは非常に大切です。株初心者である私はこれまでいくつも失敗をしてきました。このコーナーでは,自分への戒めの意味も含め,私の恥ずかしい失敗例を紹介します。みなさんも同じ失敗をしないよう参考にしていただければ幸いです。

エプコ(2311)の場合

 2004年1月のことです。このころの私は,投資スタイルがしっかりと確立されておらず,業績・材料・チャートなどいろんな条件をゴチャ混ぜにして銘柄を選んでいました。
 そんなある日,株式分割というものを知りました。

 念のため株式分割について簡単に説明します。
 株式が分割されると,発行済株数が増えます。そのとき,自分の保有株も同じ割合で増えます。ただし,会社自体の規模(価値)は同じですから,1株の価値は下がることになるのです。

 例えば100万円の株を1株持っているとします。1株→5株に株式分割されると,手持ち株は5株に増えますが1株の値段は20万円になります。ですから理論的には分割前も分割後も100万円の価値であることに変わりありません。
 ただし,株式分割を実施する会社は,業績が好調な場合が多いので,分割後も株価は理論値まで下がらず保有資産は増加する傾向がありました。

 ちなみに,分割権利を得るためには,分割日の4営業日前に株を持っている必要があります。この日に株を保有していれば自動的に分割株(子株)を受け取ることができます。権利確定日の翌日は『権利落ち日』と呼ばれ,株価は分割後の価格に下がります(上の例でいうと,この日に株価が20万円になる)。
 以前は,株式分割後は2ヶ月間,子株(分割で増えた株)を売買することができませんでした。このため,一時的に需給バランスが崩れ,株価が高騰する傾向がありました。今では,子株も数日後には売買できるので,分割後に株価が急騰するようなことはあまりありません。

 少なくとも私がこれから紹介する失敗例は,株式分割によって資産価値が高騰していたころの話ですのでご注意ください。
 当時,株式分割に興味をもった私は,実際に分割した銘柄を順にチェックしてみました。すると,多くの銘柄が急騰している事実を知ります。「これは,いける!!」頭の中はすでに分割のことしかありません。
 近々分割する銘柄を調べたところ「エプコ(2311)」という会社を発見しました。
 2004年1月26日(権利確定日)に1→5株の分割を実施するようです。どんな会社なのかまったく知りませんでしたが,四季報で確認してみると決算良好,中国関連ということもあり,実に魅力的な会社に思えました。

 2004年1月5日の株価は155万円
 1月6日に1→5株の分割が発表され,翌日はストップ高の174万円で取り引きされています。
 その後も株価は上昇し,権利確定日の1月26日には260万円まで高騰していました。
 でも,私が狙うのはあくまで権利落ち日。260万円には手を出せなかった私のような個人投資家でも,翌日からは5分の1の52万円で買うことができるのです。
 それでも,安い株しか取り引きしたことのない私にとって1株52万円は結構な値嵩株。しかも初めての分割株。。。リスクにおびえつつも,「1日だけ保有して売ればいい。これまでの傾向から考えても,儲けは固いだろう」などと変な確信を持っていました。。。

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