売り方の注意点

 売りどきの判断って本当に難しいですよね。
 買うときの何倍も悩んだりします。だれでも少しでも高く売りたいですからね。チャートでいうとヒゲの先端部分で売りたいわけです。これができたら苦労しないんですが,実際そう上手くいきません。株価が先端にくる時間ってほんの一瞬なんです。だから,そのタイミングで売ることなんて絶対できません。

 『利くい千人力』という言葉がありますが,利益が出ればそれで大成功なんです。とにかく欲は禁物です。
 そうはいっても売ったとたんに急騰なんてしたら,すっごく悔しいですよね。売らずにもっていたら○○円儲かっていたのに,なんて計算ばかりしてしまいます。
 でもね,こんなことしてもどうにもなりません。一番大切なのは利益を出すことです。儲けがあっただけでも良かったと考え,売った株のことは忘れましょう。

 とにかく,売るときに注意することは,自分なりのルールを決めておいて必ずそれを守ることです。またそれ!?とか思わないでくださいね。買うときよりも一層厳格なルールが必要です。例外とか認めてはいけません。例外を認めだすと,間違いなく判断を誤ります。

 私は売りについては,『損切りしない』『目標利益10%』『チャートを重視』,の3つを基本的な考えにしています。もともと材料や将来性よりも,売られすぎた株はあがるという習性を頼りに買っていますから,ある程度利益が出たら手早く売るようにしています。
 特に,次のような場合は株価が下がる可能性が高いので注意が必要です。

@株価が急騰したとき(ストップ高を含む)
 じわじわ上がる株は上昇期間も長くなりやすいのですが,急騰した銘柄は短期間のうちに一度暴落します。
 だから,急騰した時はいつでも売れるよう構えることにしています。
 特に好材料が出たときなど,出来高が急増してストップ高になる場合があります。そういうときって,もっともっと株価が騰がりそうな気がしますよね。でも,ちょっと待ってください!どんな材料だろうと株価はそう簡単に騰がるものではありません。少なくともストップ高水準で買うなんて,とても危険ですよ。
 翌日も気配値が切り上げられしばらく値段がつかないかもしれませんが,私はこういうときは売りを考えます。
 初心者の皆さんは特に気をつけてくださいね。ストップ高は『売り』準備をする場面です。
 高値圏で飛びぬけて出来高が多かった場合も『売り』準備をしましょう。

Aローソク足チャートで売りシグナルが出ているとき
 チャート(ローソク足)は『買い』よりも『売り』シグナルの方が信憑性が高いと思います。
 高値圏で上ひげ,かぶせ線,大陰線などの売りサインが出たら利益を確定します。
 株価の上昇には流れや勢いが大切です。紹介したローソク足はいずれも上昇力が弱っていることを証明するものです。今の日本は右肩上がりの時代とは違い,あらゆることに弱気になっています。株も下がりそうな材料には過剰に反応します。
 ローソク足はこうした心理的な一面も織り込んでくれますので,売りどきを判断するうえで非常に重宝します。

→NEXT 資金のつかい方